リコーダーって?
一番馴染みのある名称「リコーダー」は英語。
recorder=記録 という意味。なぜ記録?
小鳥の声を模倣して演奏する習慣があったのが由来なんですって。
ソプラニーノという、2番目に小さいリコーダーのために作られている曲には
まさに小鳥のさえずりさながらと思えるものがたくさん!!
なるほど!の由来。
国によって呼ばれ方は異なりますが、 イタリア語では「Flauto Dolce」。
アマイ笛♪ 「Dolce」って、イタリア語で「デザート」という意味もありますよね。
このネーミングが大好きで、ギターとのDuoのユニット名にもしてしまいました☆
リコーダーの種類
リコーダーには様々な大きさのものがあります。
小学校で使われる一番親しみのあるものが「ソプラノ」。
一番小さいものが「ソプラノリコーダー」の半分、鉛筆サイズの「クライネソプラニーノ」 。
一番大きいものには「サブ サブ コントラバスリコーダー」
(バスリコーダーの2オクターブ下、アルトリコーダーの3オクターブ下) というものまであり、
そこまで含めた場合、10種類あります!
一番大きいものと2番目に大きいものは、ん?リコーダー? って思ってしまう形をしています。
箱みたいな? (吹いたことありませんっ)
私が持っているのはバスリコーダーまでの6種類(プラスα)
細かく分けると、もっといろんなサイズのリコーダーがあるのです♪
それぞれ2オクターブ前後の音域。
素材によっても、楽器の大きさによっても全然違う音色を持っています。
リコーダーの材質
基本的に木製。
種類はメープル、洋梨、つげ、黒檀など、いろんな素材で作られます。
(念密な計算の元に)筒をくりぬいたのみアナログな響きが好きです♪
予断ですが、小学校の時に使ったプラスチック(ABS樹脂)製の中に、
黒色でつなぎ目や吹き口などに白色が入ったデザインのものがありますが、
これは黒檀と象牙を使ったバロック期後半にあった1つをモデルに 作られたようです。
リコーダーの歴史
西ヨーロッパでルネサンス音楽期に盛んに用いられていた楽器。
バロック期までは「フルート」と言ったらリコーダー(特にアルトリコーダー) の事だったようです。
現在のフルートの元祖は、フラウト・トラヴェルソと呼ばれていました。
バロック期前半の17世紀には現在使われているものと だいたい同じ形になったようです。
…ってことは、それからほとんど進化しなかったって事ですね。
この時代での古典音楽では重要な楽器となり、 ソナタや協奏曲の独奏楽器、管弦楽の合奏曲など、
たくさんの曲が作られました。
でも、音量が小さかったりなどと理由から、 バロック期後半の18世紀頃から
フラウト・トラヴェルソ(後のフルート) が主流となっていき、古典派音楽ではまったく使われなくなってしまいました。
そして20世紀初め、リコーダーの過去の奏法が再現、研究されました。
他の楽器に比べて簡単に作成できる、誰でもすぐ音を鳴らせることなどから、ドイツや日本において教育用の楽器として使われるようになりました。
日本では、小学校で習った「たてぶえ」のイメージが強いと思われます。 古くて新しい楽器…という感じがします☆